免税事業者さんにも課税事業者さんにもデメリットしかもたらさない「新制度インヴォイシヲン」…ではなくって「激悪制度インボイス」は開始前に打ち切るべし! 抗う意思を示す三種の手段!…がよくわからないから、ヨウイチくん、説明をお願いですわよ!
インボイス制度導入はこんなに、みんなにデメリットだらけ!
前回までインボイス制度は免税事業者はもちろん、課税事業者にもデメリットしかないって説明をしてきたけど、ポイントは理解できたかな?
免税事業者さんと課税事業者さんのデメリット!
うん! まずは免税事業者さんのデメリット!!
(1)免税事業者さんは消費税を課されていないから、売上に消費税が存在しない
(2)消費税納税額=売上税額-仕入税額
(3)インボイスは(2)の仕入税額を把握するために、売手が「税率と税額」を記載して、買手に渡す取引伝票。買手はそれで仕入税額を控除。
(4)インボイス発行不可(税額記載不可)の免税事業者さんは、取引から排除される
インボイス制度導入前の現状は、課税事業者は免税事業者からの仕入をどうしていたっけ?
(5)現状は『免税事業者が発行した請求書等の場合にも税額控除を容認』だから、免税事業者さんは取引から排除されないよ!
インボイス制度の導入で(5)が出来なくなるのは、免税事業者と課税事業者双方のデメリットだね。では、課税事業者のデメリットは?
♪た、た、たッ♪ た~っくさん、あ~るよぉ!
(1)全取引先に「インボイス発行事業者」に登録するかを確認で生産性低下!
(2)インボイスが本物か有効かの確認(でも偽造は見抜けない)で生産性低下!
(3)「課税仕入」の判断が複雑化で、仕入税額の算出工数爆増で生産性低下!
(4)「仕入税額控除」の経過措置(6年のみ)という「特例」対応で生産性低下!
それと、発行したインボイスは控えの作成と保存が義務化! 金額等を間違ったインボイスを買手に送ったら、間違った分と修正した分の両方ともだよ!!
東京土建様のストップインボイス動画もぜひ見てね!
東京土建様が、インボイスで悩む一人親方と発注先の会社でストップインボイス動画をアップされていたので、ぜひご覧下さい。とても分かりやすい動画です。
消費者さんにも「物価上昇」というデメリットがあるよ!
そういうわけで免税事業者と課税事業者はメリット皆無のインボイス制度に反対する理由が十分ある。じゃあ、消費者にはデメリットは無いのかな?
♪と、と、とッ♪ と~んでも、なぁ~い!
(1)免税事業者さんはインボイス登録したら消費税負担に耐えきれず、廃業!
(2)課税事業者さんは仕入先の免税事業者さん激減で単価上昇・納期長期化!
(3)(2)で利益が圧迫され続けて耐えきれず、ついに消費者さんに価格転嫁!
流石だね、ウサコ。その他にも、仕入先の免税事業者が課税事業者へ転換できない事情を承知で取引せざるを得ない場合や、仕入先が事業者でない「消費者」の場合だと、どちらもインボイスは発行できないから、課税事業者が仕入税額控除できなくなった分を全額負担…はキツいから、嫌でも値上げせざるを得ない。
なるほど…例えば、どんな事業者さんが?
前者の例は免税事業者がほとんどの農家から野菜等を直接仕入れて消費者に販売している課税事業者、後者は一般の家庭から余った太陽光発電を買う義務がある電力会社がそうだ。
野菜販売業者さんもたいへんそうだけど、それじゃあ、電力会社さんは、もっとたいへんな事になるんじゃ…?
なので、資源エネルギー庁は23.10~24.03までの電力会社の損失見込約58億円を電気代に含まれるFIT(再エネ賦課金)で来春から補填する予定だ。月に1~2円程度の値上げになる見込みだよ。
そんな!野菜販売業者さんは利益を削って100%の値上げはしないだろうけど、電力会社さんは100%補填って、とっても不公平だよお!!
本当にそうだ。しかし、政府や行政への影響力が大きいと、それが可能になってしまうんだ。
インボイス制度導入に「抗う意思」を示す3つの方法!
そういうわけで、免税事業者にも課税事業者にも消費者にもメリット皆無で反対理由が十分過ぎるインボイス制度に「抗う意思」を示す3つの方法を紹介するよ。
インボイス制度導入で直接的な影響がない例外的存在の『簡易課税事業者』の方も「反対」の意思を示しておいた方が良いと思う。次のターゲットは貴方達だろうから…
まずは『STOP!インボイス』様のオンライン署名を!
行政府や立法府を動かすには、僕たち国民一人一人の声はとても小さい。経済評論家の三橋貴明さんが言われているけど「一億分の一」の権利しかないからね。「正論」を実現するには「声」が大きいことを数で示さなくちゃいけないんだ。
「声」の数を示す方法…というと、「署名」かなぁ?
うん。二十年位前だと紙への「署名」だから、ある程度の規模の組織でないと、署名を集めるのは難しかったけど、今はオンライン署名サイト「change.org」がある。そこで「STOP!インボイス」という署名を集めているよ。
開始年月日2021年11月20日って、2年も前からなの!?
実はインボイス制度の導入が決まったのはもっと前だったんだ。平成28(2016)年度税制改正で、当時の施行スケジュールのH29(2017)年4月開始が、安倍政権における2度の延期で、R1(2019)年10月にずれ込んだ。
つまり、この図のスケジュールは、2年半ずらして見れば良いのね。
簡易な方法:R1(2019)年10月~R5(2023)年9月まで
インボイス:R5(2023)年10月開始
R1(2019)年10月からの複数税率開始当初から「4年後はインボイス」が周知徹底されていれば、4年前からみんな反対していただろうけど…
当時、話題になったのは「イートインとテイクアウトで税率が違う」とか、何が軽減税率の対象かって話ばかりだったような…「定期購読契約が締結された週2回以上発行される、一定の題号を用い、政治、経済、社会、文化等に関する一般的社会事実を掲載する(*)」新聞が軽減税率対象という「事実」は新聞、テレビ、ラジオは大きく報道しなかったようね。(*改正法附則 34①)
「STOP!インボイス」を掲げる「インボイス制度を考えるフリーランスの会」を立上げたライターの小泉なつみさんは、インボイスについて2019年頃に「なんかやばい制度が導入されるらしい」と友人や業界で話題になり、ご自分でも調べられたそうだけど情報が少なく、大病を患われたこともあって、この問題の探求は一旦ストップされたんだ。
でも、そこで終わらなかったんだよね。
R3(2021)年10月に、税理士から自分が課税事業者になった時の消費税納税額が月収分以上と聞いて驚いた小泉さんは反対運動を開始。11月に「STOP!インボイス」のオンライン署名を始めて、1週間で3万人を超えた。12月には地元市議会に陳情書を提出(与党の「益税論」で不採択)。12月16日に財務省へのヒアリングと記者会見を実施、オンライン署名を手渡したものの、財務省側のフリーランスの実情への無理解が明らかになっただけだった。
でも、そこで終わらなかったんだよね。
R4(2022)年には国会議員へのロビー活動や地方自治体への働きかけを強め、10月26日の日比谷野外音楽堂での集会には約1200人が集まった。経済評論家の三橋貴明さんも参加され、自身のブログで紹介された。これで「インボイス問題」を知った人も多いと思う(実は自分も)。
小泉さんが国会議員へのロビー活動で言われたのが「署名30万人集めておいで」で、8/30(水) 20:47に30万筆を達成。9/4(月)に36万1711筆の署名と緊急提言が財務省・国税庁・公正取引委員会ならびに各政党へ渡された。
おぉ~、2年前の12倍以上にも達したのね!
9月25日(月)に官邸前アクションが開催され、それまでにオンライン署名最多の50万人を達成したい!という目標を52万筆で見事達成!
9月29日(金)夕方に岸田総理の秘書に54万筆が手交された。引き続き反対の声をさらに大きなものにしていくのが「STOP!インボイス」から皆様へのお願いだ。まだ、署名されていない方はぜひ、署名を!
署名はとってもカンタンだよ。
①「性」「名」「Eメールアドレス」を記入して『今すぐ賛同』をクリック!
②確認メールが届くから、メール記載のURLをクリック! で完了!!
③もしchange.orgの寄付依頼メッセージが出たら、それは無視してもOK!
X(旧 twitter)アカウントをお持ちの方は「STOP!インボイス」様が9月4日(月)に財務省に渡す緊急提言をお読みの上、ご賛同をいただける方はコメントをよろしくお願い致します(返信で名前を記載。ペンネームでも可)。
手交されました。ありがとうございます。
小泉さんってスゴイなぁ…ウサコ、いっぱい応援したくなっちゃった!
じゃあお兄ちゃんが「STOP!インボイス」の歌を作ったから、歌って応援だ!
えェ~? 何ナニィ、いきなり??
河合楽器製作所に「スコアメーカーZERO」という楽譜作成ソフトがあるんだけど、8/23に無料版でも楽譜編集機能が使えるようになったので、作ってみた。
じゃ…じゃあ、歌ってみるね。
(動画の再生ボタンを押してね)
うん、ナイス、ウサコ!がんばって作った甲斐があったよ!
…うぅ~、恥ずかしいよぉ~…
次に「インボイス・ボイコット大作戦」(もちろん合法)!
2023.10.01「インボイス・ボイコット大作戦」は9月末で終了致しました。
ご協力いただいた方に厚く御礼申し上げます。
今後は「STOP!インボイス」オンライン署名の拡散とご署名にご協力をよろしくお願い致します。
さて、署名の他にも「抵抗の意思」を示す手段として、税理士の神田知宜先生が提唱されている「インボイス・ボイコット大作戦」がある。
「インボイス」を「ボイコット」?…どういうこと??
インボイスを発行できるのは「インボイス発行事業者」に登録した事業者のみだよね。「インボイス・ボイコット大作戦」は「インボイス発行事業者」の登録数をできるだけ減らして、10月1日の運用開始には不十分な状態にして、延期または中止に追い込もうという作戦だ。
具体的にはどうするの?
(1)まだ登録していない事業者は9月末ギリギリまで登録しない (発信主義)
(2)既に登録した事業者は、速やかに登録を「取下げ」する (到達主義)
取り下げたら(1)と同様、9月末ギリギリまで登録しない
「登録」は発信主義だから、郵送でも9/30(土)消印有効、
「取下げ」は9月までで着信主義だから、郵送なら9/29(金)必着、
「取消」は10月以降に有効になった「登録」を「取り消す」手続きなのね。
じゃあ「登録申請取下書」は、今すぐ送らなくっちゃ!
慌てないで!「登録申請取下書」のひな形は、国税庁には無いんだ。
(1)神田どんぶり勘定事務所(WORD) 解説動画へのリンクあり
(2)全国商工団体連合会(PDF) ③取引先に言われるままインボイスを登録したが…?
「登録申請取下書」はA4 1枚で記入項目も少なく、とっても簡単! 神田先生が動画で説明されているけど郵送の場合は「簡易書留」にして、発信記録を自分の手元に残しておくと、安心ね。
郵送の場合、送付先は各地の「インボイス登録センター」宛だよ。
「既に登録」は課税事業者さんが多いと思うけど「インボイスはイヤ!」という抵抗の意思表示で「登録申請取下書」を出してくれると、嬉しいな。
今すぐ送ろう♪すぐ送ろう♪インボイス登録申請取下書♪
最後の3つ目! 僕が「インボイス登録申請取下書の歌」を作ったから、ウサコがこれを歌って広めよう!
え? さっきも、歌ったよね!?
コレがッ! コレが「インボイス登録申請取下書」の歌だっッ!
コレ、さっきのと歌詞を変えただけの使い回しじゃない!
使い回しではないッ! 既存資産の有効活用だっッ!
ま、まぁ、いいけど…じゃあ、歌うよ。
(動画の再生ボタンを押してね)
これで日本中に「インボイス登録申請取下書」旋風が! ぬこぬこバージョンやイッヌバージョンも近日公開(曲は全部同じ)!!
あぁ、恥ずかしかった…ウサコ、もう歌わないよ。
ガ~~ン!…えっと、第2部「インボイス制度」編はひとまず今回で終わりだよ。10月までまだまだ目は離せないけど、次回からは第3部「消費税の正体」編だ。
うん。Not even justice, I want to get truth! だね!
三種の手段の最後がウサコちゃんの歌だなんて!…それアリかも…あ、いえ、とにかく残り一か月の正念場。「激悪制度インボイス」の悪辣さにみんなで抵抗しましょう! 次回から第3部…ってそれだけで10回くらい!?世に「消費税は悪税」の種は尽きまじ、ですわ!
つづく
このブログは3部構成の予定です。各部は「カテゴリー」で分けています。
第1部「消費税の仕組み」編
検証可能な資料を使って「消費税の仕組み」を説明していきます。
第2部「インボイス制度」編
10月施行予定の「インボイス制度」の概要と問題点、施行延期策。
第3部「消費税の正体」編
消費税の問題点を取り上げて、その「正体」に迫ります。
全部で約20回ほどの予定です。最後までお付き合い頂けましたら、幸いです。